Kinesis Advantageの左右分離版みたいなキーボード、Dactylを作った話

Kinesis -> ErgoDox -> Let's Split -> Nyquist -> Dactyl(New!)

前回Let's Splitを作ってから一ヶ月も経ってないですが、Dactylキーボードを作りました(実はその間にNyquistってキーボードも作ってたりします)。

Nyquist。Let's Splitにもう一行足したようなキーボード。これもビルドログ書こうかと思ったけどすっかり忘れてた。

Dactylはこっち。

dactyl

パーツ

名称値段調達先
ケース$240Shapeways
キースイッチ\832 x 7(70個)ジェイダブルシステム
Teensy 2.0$16PJRC
I/O Expander$1.6Digi-Key
ダイオード(1N4148)\100 x 2(100本)秋月電子
LED\100(10個)秋月電子
LED用抵抗\100(100本)秋月電子
1/4W 2.2kΩ 抵抗\100(100本)秋月電子
TRRS Jack\125 x 2DigiKey
TRRS Cable\700Amazon
キーキャップ1セット
クッションゴム\373Amazon

だいたいこんな感じ。
LEDとその抵抗は、お好みに合わせて調達してください。今回のビルドではレイヤ切り替えのインジケータとして3つだけ使ってます。
キーキャップも値段様々なのでお好みで。 ちなみにワイヤは30AWGのものを使っています。

制作について

ErgoDox EZで使ってるキーマップを流用したかったので、本家レポジトリにあるQMK用のガイドと、その ガイドの作者が書いたビルドログ、あとはこの記事を書いてる時点ではマージされてないこのPR を参考にしました。

これらのガイドではErgoDoxにあってDactylにない内側のキー3つを追加しているけど、この計6つのキーを無視してもErgoDox EZのファームウェアがそのまま動いた。

はんだ付け

左右のキースイッチはんだ付けが終わったところ。
ガイドには「特に接着剤使わなくてもキースイッチ固定される」って書いてあるけど、作ってみた感じホットグルーとかで軽く接着したほうが良さそうだった。
確かに固定はされるんだけど、キーキャップを外すときにスイッチも一緒に外れちゃうので配線が痛みそうな感じだった。

Teensy2.0とかを実際にはんだ付けする前にブレッドボードで確認。
I/O Expander側のcolumnの配線、ガイド通りにやったらうまくいかなくて逆にしたような気がするけどもはやよく覚えてない。

左側のつなぎ込み。
Teensy 2.0とI/O Expanderはそれぞれ2つずつ用意していたので、この辺はブレッドボードを横に置きながら一つずつワイヤを本番のパーツに移していった。

右側のつなぎ込み。
実は繋ぎこんでる途中で、本番用のTeensy 2.0が偽物だったことが判明。
公式サイトから急遽正規品を注文したので、ここで一週間くらいパーツ待ちが発生した。
amazon.jpでもふつーに偽物おいてるので注意してほしい。

というわけで偽物との比較。公式にも偽物への注意を喚起するページがあって、まんまそこに書いてあるとおりだった。

で、いろいろあったけど組み上がり。 実はケースを注文したのが今年の4月くらいだったので、実に5ヶ月越しの完成。

所感

ずっとKinesisのような形の左右分離型キーボードが欲しくて、でも見つからなくてErgoDox EZを使っていたので、ようやく作ることできて大変満足している。
使い勝手もKinesisと変わらず、不満だったあの大きさが解消されてもはやこれが"Endgame"でいいんじゃないか? ってくらい。 redditimgurにも投稿ずみ。

とりあえず自宅用と職場用で二台は必要なので、もう一つ作るときにできれば改善したい点は下記の通り

  • お椀型だから仕方ない部分はあるけど若干背が高い(今はパームレスト二枚重ねてる)ので、どうにかして低くできないか
  • 改善したいというかどうにかしてトラックボールとか追加できないか
  • キースイッチはちゃんと接着する
  • スイッチ間のはんだ付けがめちゃくちゃめんどくさかったので、ポリウレタン線とか検討
  • TeensyやIO Expanderとの接続用ワイヤは全部端っこに付けちゃうと遊びがなくなって結構めんどいので、適度に分散させる

ってまあこれ全部やろうとするともはやそれはDactyl keyboardなのか? って気もしますね
こうやって沼にハマっていくのか…